Glacis : Reverence [LP]

ソロの他にも、Sketches For AlbinosとのユニットGraveyard Tapes、The Green KingdomとのユニットDead Bellなどでも活動している、UKのEuan McMeekenによるソロ・プロジェクトGlacisの2025年2作目のリリースとなるフルアルバム。本作は2015年にそれまで都会で暮らしていたEuan McMeekenが家族とともに引っ越した、スコットランドの南東部の片田舎の地方the Scottish Bordersをテーマにした「Borders」4部作の最終4作目になります。 

ゆったりとしたなだらかな波で漂うシンセ〜ストリングスのハーモニックなドローンと、その緩やかな流れの中で微かに鳴らされるピアノ、ひび割れた粗いノイズ〜精緻なエレクトロニクス、幽幻的なヴォーカル〜コーラスなどによる、シネマティックで繊細なアンビエント〜ピアノ・アンビエント〜エクスペリメンタル〜ポスト・クラシカル・サウンド。 

本シリーズの各タイトルはオノ・ヨーコの名言「“Spring passes and one remembers one's innocence. Summer passes and one remembers one's exuberance. Autumn passes and one remembers one's reverence. Winter passes and one remembers one's perseverance.” (「春が過ぎれば、人は自分の無邪気さを思い出す。夏が過ぎれば、人は自分の活気を思い出す。秋が過ぎれば、人は自分の畏敬の念を思い出す。冬が過ぎれば、人は自分の忍耐を思い出す。」)」からとられており、秋、畏敬の念が表現された今作『Reverence』は、前作『Exuberance』のアンビエント〜ドローン〜エクスペリメンタルの路線の方をより推し進めた、組曲的な長尺トラックを展開しているアルバムとなっています。White Paddy Mountain、Rvng Intl.からリリースしている日本のSatomimagaeがヴォーカルでゲスト参加しています。全2曲収録。ダウンロード・コード付き。