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アルバムのリリースとしては、2023年作の『古風 III』以来2年振りのリリースとなる、広島のDaisuke Fujitaによる冥丁(Meitei)のフルアルバムの日本流通盤CD。本作は「失日本」プロジェクトの新章となる、現代の生活の中でひっそりと息づく「憧憬の残る場」を探求していく『失日本百景』シリーズの幕開けとなる作品。2024年11月に別府市制100周年記念事業の一環として、温泉文化をテーマにした滞在制作に招かれ、海辺に佇む築100年の旅館「山田別荘」の蔵に約1週間半滞在し、別府の温泉地で泉源の音、泥の泡立ち、噴気孔の響き、竹林を渡る風、湯を楽しむ人々の会話などのフィールド・レコーディングを元に、温泉文化の内なる精神をたどり、別府の風土や記憶を巡礼するかのような没入感のあるサウンドを製作。ビートやヴォイス・サンプル、様々な生楽器なども使った『古風』でのサウンドよりも、今作は比較的別プロジェクトのTankaのアルバム『Hydration』の方の作風に近い、瞑想的〜幽幻的なシンセと微かなエレクトロニクス、環境音などで視覚的な情景も表現されたアンビエント〜ニューエイジ〜環境音楽作となっています。全6曲47分収録。