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これまでBlack Truffle、Editions Megoなどからリリースしている、オーストラリア出身でドイツ ベルリンを拠点に活動しているJulia ReidyのフルアルバムがフランスのShelter Pressからリリース。今作はJulia ReidyではなくJules Reidy名義でリリースされています。
フィンガー・ピッキングの繊細なアルペジオ、翳ったダーク・ムーディーなギター・フレーズ、散発的なアブストラクトな形を崩したギター・フレーズ、不協和音の断片などの途切れることなく奏でられ重なり合うギター・サウンドに、ギターと共鳴するようなトランシーなエレクトロニクス〜エフェクト音〜ノイズや、エフェクトでぼやけた幽幻的なヴォーカル〜コーラスなども漂わせた、メランコリックなサイケデリック・フォーク〜アンビエント・フォーク〜フリー・フォーク〜エクスペリメンタル・サウンド。2022年作の前作『World In World』同様に、今作も独特の催眠的〜瞑想的なトリップ感の溢れるギター・サウンド〜エレクトロニック・サウンド〜ヴォーカルを融合させたサウンドで、実験的ながらも不穏なムードだけでなく、幻想的な美しさやノスタルジックな叙情性も感じさせる不思議な世界を作り上げています。同じくShelter PressからリリースしているFélicia Atkinson、Claire Rousayなどのファンのかたにもオススメなアルバムです。